今回ご紹介するのは、昭和の風情が残る「ゆめろーど千代田商店街」にある『高級手焼厚焼玉子 山雄(やまゆう)商店』(梅島駅から徒歩13分)。
厚焼き玉子の専門店として地元でも有名という同店。この道55年というご主人が焼き上げる厚焼き玉子は、一度になんと10枚ものフライパンを使って焼き上げるのだそう。
手早く箸を動かし、玉子を回転させます。ご主人の手際の良さに、記者は思わず見入ってしまいました。
「箸で返そうとすると力が入って玉子がやぶけちゃうんだよ。手首のひねりを効かせて、フライパンを返すことが大事だね」と、ご主人の鯉沼隆雄さん。15歳から修業に入り、上手にひっくり返す練習を何度も何度も重ねてきたそうです。開業当初は、今より少ない数のフライパンで焼いていましたが、忙しくなるにつれ数が増え、現在は10枚に。
玉子液を流し入れ、焼き、再度ひっくり返します。この工程を何度かくりかえし完成です。一つのフライパンで玉子を10～12個使うのだそう。
材料は、青森県の「トキワ養鶏」から取り寄せた鮮度の高い玉子と、鰹だし、塩・砂糖と調味料のみ。だしの配合など試行錯誤しながら現在の味にたどりついたそうです。
「美味しく作るコツは？」とご主人にお聞きしたところ「真心だね」とにっこり。
さぁ、出来上がりました。ふわっと玉子の香りが鼻腔をくすぐり、なんとも美味しそう。
包丁をお借りして切ってみたところ、きれいな層になっていて熟練の技を感じさせます。
「どうぞ、食べていってね」とご主人と奥様。お言葉に甘えてさっそくいただきまーす♪
一口いただくとふわふわの食感！お出汁の香りが口いっぱいに広がり、ほんのり甘く、とっても美味♪おうちでも頂きましたが、しっとりとして甘味が増し、ぺろりと完食してしまいました。
焼き上がったばかりの厚焼き玉子がたくさん並んでいます。築地市場やお寿司屋さんなどに卸しているそう。店頭販売もしていて、こちらの「手焼き厚焼玉子(大)」は、650円。(中)は、325円。(小)は、270円と直売ならではのお値打ち価格です。今晩のおかずにいかがでしょうか。
「お客様の「美味しかった」という言葉が一番の励み」と語るお二人。
ご主人が愛情込めてつくる厚焼き玉子、ぜひ皆さんもお召し上がり下さい！
※ 価格は全て税込
高級手焼厚焼玉子 山雄商店
03-3849-2259
足立区梅田1-13-11 （地図）
9:00～19:00
定休日 日・祝
駐車場なし
